藤野文庫:琵琶湖総合開発の証人

秋山道雄(滋賀県立大学・名誉教授) 記念の年 来年(2022年)は、琵琶湖総合開発特別措置法が成立して50周年目に当たる。その後、25年にわたって実施された事業が終了して25周年目に当たる年でもある。琵琶湖総合開発事業が終結してすでに四半世紀ほどになるので、現在、この事業に関心をもっている人はあまりいないかもしれない。ただ、事業に関心をもつ人があまりいないとはいえ、事業のもたらした結果は現在も…

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河口域の復興まちづくり

 東日本大震災から7年がたちました。陸前高田市は、気仙川河口域の砂地にまちが形成されました。海岸線に植林された7万本の「高田の松原」は、一本を残し全部流されました。松原は、江戸時代に開発した田地を守るための防風林としてつくられたものです。「一本松」は災害復興、まちづくりの希望の象徴になりました(写真1)。かつて海水浴客でにぎわった海外線は12.5mの防潮堤が建設されました。今回襲った津波の高さに…

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日本初の水力発電所・三居沢発電所(宮城県仙台市)

 1888年7月、日本の水力発電は杜の都・仙台でその歴史の1ページ目を刻みました。その流れをくむ発電所は、100年以上現役で稼動を続けています。JR仙台駅から仙台市交通局のバスで約25分。仙台市交通局の「川内営業所」に隣接するのが、現在は東北電力が管理する「三居沢(さんきょざわ)発電所」です。 写真1:1909年に完成した現在の建物(撮影:2017年6月。以降の写真も全て同じ) …

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