東京都三河島水再生センターのキャンドルナイトを見学しました(2018.11.2)

水資源・環境学会 理事 野村克己


 11月2日に東京都三河島水再生センター内の旧三河島汚水処分場喞筒場(ポンプじょう)施設(写真1、地図1)で開催されたキャンドルナイトを見学する機会を得ました。(図中印は東京都のホームページの写真をご好意で借用させていただきました。深謝します。)

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写真1:旧三河島汚水処分場喞筒場(ポンプじょう)施設


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地図1:三河島水再生センター位置図


 当水再生センターは大正11年3月に日本で最初の下水処理施設「三河島汚水処分場」として、運転を開始しています。また、旧喞筒(ぽんぷ)場施設は歴史的価値が高いことから、下水道分野の遺構としては初めて平成19年に国の重要文化財に指定されており、知る人ぞ知る歴史スポットです。

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稼動当時の三河島汚水処分場


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旧ポンプ室の現在の光景


 その貴重な文化遺産を広く親しんでもらおうと4年前からキャンドルナイトとして、夜間のライトアップが始まったようです。今年は「東京文化財ウィーク2018」に合わせて開催されたことから、例年のクリスマス時期とはまた違った、光景となりました。さらに「平成」最後のキャンドルナイトとあって、STAFFも格別力が入っていたとお聞きしました。
 センターの入り口にはキャンドルナイトの看板が来場者を迎えてくれました。ご近所と思われる親子連れ、私のような遠路見学に来たと思われる人、そしてOBと思われる方とSTAFFとの会話・・・。そんな光景が初めて訪れた私の気持ちを高ぶらせます。そして「平成」のキャンドルが時代の終わりを惜しむように静かに灯っていました。

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センター入り口の案内板


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「平成」のキャンドル!


 足を進めると、旧ポンプ場の前にキャンドルナイトのメイン広場が現れました。約3000個のキャンドルを使用したそうで、ろうそくに一つずつ灯をともすSTAFFの苦労と熱意も伝わってきます。幸い穏やかな夜、静かにゆらめくキャンドルに照らされて、旧ポンプ場が優しくうす暗闇に映えていました。


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キャンドルナイトのメイン広場


 赤いレンガ壁の建物の中には歴史を今に伝えるポンプが並ぶ。しばらくすると私の横で、明日のお天気を知らせるテレビ放映の撮影が始まりました。キャスターの声を横で聴きながら、稼動当時の職員さんは、およそ100年後の「夜の」当センターにこれほど多くの見学者が訪れるのを、想像できただろうか?と自問しました。某地方自治体の下水道事業に約35年従事した自分の体験を振りかえっても感慨深いものがあります。
 大都会東京にもしっとりとした「水辺空間」がまだまだあるようです。遠景を最後にパチリと撮って帰り道に向かいました。ご案内いただいた東京都下水道サービス株式会社の職員さん、当原稿執筆でお世話になった東京都下水道局広報サービス課の職員の皆様、ありがとうございました。来年も頑張ってください!

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三河島水再生センター「キャンドルナイトin三河島」の遠景:
また来ます。



写真出典サイト:
旧三河島汚水処分場喞筒場(ポンプじょう)施設s_mikawa2.jpg、位置図map_07_01_02
http://www.gesui.metro.tokyo.jp/living/tour/guide/s-mikawa/
散水ろ床001.jpg、喞筒(ポンプ)室内img_tokusyoku01.jpg、:
http://www.gesui.metro.tokyo.jp/living/tour/guide/s-mikawa/07-01/index.html

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