下水道の終末処理場をめぐる省庁間のバトル

平山奈央子(滋賀県立大学)  おうち時間が長いコロナ禍、ゆっくりお茶を飲みながら『日本下水道史』なるものを読み進めています。そばで見ている夫は、マニアックな趣味だと思っているかもしれません(笑)。 日本下水道史は総集編・行財政編・技術編・事業編の4編に分かれています。同書は、下水道の激動時代に建設省都市局下水道部長の職にあった久保赳氏を中心に、建設省・国土交通省や地方自治体の下水道部局のOB・…

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明治の彦根に水車が回る―「青天を衝け」と彦根製糸場―

 高橋卓也(滋賀県立大学) 滋賀県彦根市に住んでおり、メタボ対策の散歩で近所の川の横を通ることがある。3~4mくらいの幅で、昔は水田の間を流れていたのだろうが今は住宅地の中だ。一度だけだが、カワセミが飛んでいるのを見たことがある。 近所の小川(彦根市平田川)(筆者撮影 2021-8-31)   以前、彦根城博物館で「彦根製糸場(せいしば)―近代化の先駆け―」という企画展があった(彦根城博物館…

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藤野文庫:琵琶湖総合開発の証人

秋山道雄(滋賀県立大学・名誉教授) 記念の年 来年(2022年)は、琵琶湖総合開発特別措置法が成立して50周年目に当たる。その後、25年にわたって実施された事業が終了して25周年目に当たる年でもある。琵琶湖総合開発事業が終結してすでに四半世紀ほどになるので、現在、この事業に関心をもっている人はあまりいないかもしれない。ただ、事業に関心をもつ人があまりいないとはいえ、事業のもたらした結果は現在も…

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